ノ・・・ノ、ノイズリヴァージョン
ペースメーカの入ってる人って、電気メス使う場合・・・モード変えますよね。
非同期モードってやつです。
ところで・・・
DDDとか、VVIとかDDIとか・・・知ってます?意味?
NBGコード(国際ペースメーカーコード)って言うんですけど。
1文字目=刺激電極の位置(A:心房 V:心室 D:両方) どこを刺激すんの?ってことです。1文字目がVなら心室。
2文字目=感知電極の位置(A:心房 V:心室 D:両方) どこ見て打つの?ってことです。2文字目がAなら心房を見てるよってこと。
3文字目=自己心拍を感知した際の応答 (T:同期型 I:抑制型 D:両方) 何すんの?ってことです。Iが抑制ってありますけど・・・自分で打ってくれたら、私は打たないよってことです。
よく見るVVIは 心室を打ってるよ。心室を見てるよ。心室が自分で打ったら・・・わたしゃ、打たないよ・・・ってことです。
Tが同期ってありますけど・・・合わせるんですよ。同期だから。
例えば、心房がRATE80で打っているとします。心室はこれに合ってないと困りますよね。心房と心室のタイミングが合ってのベストコンビネーションじゃないですか。
だから、この心房のRATE80に合わせて、心室を打たせてあげる・・・これが、同期。心室が打てなかったらRATE80に合わせて刺激を出してあげるんです。
非同期モードっていうのは・・・見ないで打つことです。
本人がRATE70で打ってたら、わざとRATE80とかの設定にして自分の心拍が出ないようにするんですね・・・基本は。
だって・・・見てないんだから、変なところにぺーシングしちゃったら、VTになっちゃうじゃないですか。
医療従事者の方は知ってると思いますけど、R on Tってやつです。
DOOとか、VOO、AOOが非同期モードっていう形です。
DOOは心房と心室を両方同じ心拍数で、何も見ずに何も調整せずに打つんです。
VOOは心室を一定の心拍で何も見ずに打つ。
AOOは心房です。
電気メスを使うときって、ペースメーカが見てるところにノイズがバーって入ってくるんですよ。
何も見えないくらいバーって・・・。
これを、非同期モードじゃないと、自分の心拍波形だと思って、休んじゃうことが考えられるんです。I=抑制ってやつですね。
電気メスのバーっていうノイズが5秒とか続くと・・・ペースメーカもヤバイと思って(ほんとに思うか知らないですけど)ノイズリヴァージョンってのが働いて、勝手に見ないで打ってくれるんですよ。
だから、別に非同期にしなくても、ノイズリヴァージョンに任せてもいいんです。
けど・・・電気メスを使う先生がノイズリヴァージョンが働くか働かないかの間に、断続的に使ったりするとノイズリヴァージョンが働かないんです。
2秒使って休む、2秒使って休むみたいな使い方です。
だから、ノイズリヴァージョンを期待させて働かせるには、先生に長めに使うように心がけるように言ったりします。
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yawatakomaginu.hatenablog.com