知ってると思いますが・・・どうやって血液がキレイになるかの説明?
血液浄化って言うんだから、血液きれいにするんですよね。尿素窒素とか、リンとかそういったものを取るんですね。
どこでっていうと、ダイアライザーの中。
ダイアライザーの中に細かい管がたくさんあって、管は半透膜と言って、管よりさらに細かい穴がたくさん空いてる膜でできてる。つまりは・・・ 穴だらけの管がたくさんあるんですね。
その中を血液が通って、その周りを透析液が通る。
穴はすんごい小さいから、物質だけが通るんです。赤血球とか、白血球は大きいから通れません。
イメージできました?
よく中学校とかで半透膜の説明には、砂糖水を使うんです。水と砂糖水を半透膜で区切って・・・・時間が経つと砂糖水の糖分が水の方へ移動して、同じ濃度になると・・・。
透析だと・・・血液の尿素窒素が半透膜の穴から透析液側に動いていくんです。まあ・・・透析液と血液、どっちが濃いかって言ったら、血液の方が濃いじゃないですか。
透析前の血液は汚いって思えば、なんか濃そうなイメージ湧きませんか。
ちょっと、イメージしにくいかもしれませんが・・・血液は透析液の濃度を目指して組成が動いていくんです。
つまり・・・同じになろうとするんです。
だから、同じにしておきたいものは、透析液にも同じ濃度でいれておくんです。
たとえば、血液でナトリウムは140mEq/lが普通なんです。だから、透析液も140mEq/l入れておきます。カリウムは上がっちゃうから、入れなくていいや~って思いますけど、ご飯を食べてない人とか下がりすぎちゃったりするし、
コントロールのいい透析患者さんだって、カリウムが入ってない透析液で透析やるとカリウムが下がりすぎて不整脈が起こるから、2.0mEq/Lだけ入ってます。ある程度、残したいものはちょっと入れとく・・・。
そのまま、にしておきたいものは血液の正常値そのまま、抜きたいものは全く入れない。リンとか尿素窒素はガッツリ抜きたいから、透析液には入ってません。
2.0以下が低カリウム血症って言われてますから、2.0以下には下がりませんように、って願いが込められてるんでしょうね。
あと・・・ブドウ糖も入ってます。なんせ、昔は入ってなかったので、糖尿病がない人でも低血糖の人が続出・・・・そんなんで、ブドウ糖が入ってます。
ブドウ糖が入っていても低血糖は起こりやすいんです・・・なんせ、ブドウ糖は抜けやすいですから。お腹が減る理由もわかるでしょ?
こんな感じです。ふつうに透析って言うと、HDのことをいいますよね。だから、この原理がわかれば、だいたい理解できたと言えます。
透析の原理は3つあって、そのうちの拡散ですね。
拡散の原理が説明できる人は、ああ~わかってる人だなって思われますね。