心臓疾患の既往のある患者さんに、「胸が苦しくなったら、すぐにこの病院に来てくださいね」とドクターが言っていたのを疑問に思っていた話。
この話は
結構、昔の話です・・・
私が以前働いていた病院は
ほぼ、透析だけが専門でして
循環器を謳っていましたが
心臓カテーテルも行っていませんでした。
手術室は
ありましたが
シャントをつくるためだけのために
1室だけありました。
そのシャント作成の手技は
お世辞にも上手いとは言えず
つくったそばから
シャントが動いていないということは
日常茶飯事でした。
今は
さすがに
その当時の先生は
居ないと思いますので
そんなことはないと思いますが
その当時は
非道いもんでした。
透析で大きくなった病院
そして、
経営は透析を行うことで
保っている病院
そんな病院でした。
別に、そういう病院が悪いわけではありませんが
時には、命取りになることがあると思います。
特に
その病院が専門としない疾患を合併した場合においては・・・。
透析患者さんは
血管系の疾患を合併しやすいですよね。
あっちこっち、
詰まりやすいし、血管も硬くなりやすいです。
特に心臓でなくなる人が多いのは
前の記事で
言ったことがあったような
なかったような。
まあ、下の記事ですけど。
透析患者さんの死亡原因のうち、自殺/拒否が約200人いるみたいです。統計をちょっと、眺めてみました。 - 以前の記事
別にリンクに移動しなくても大丈夫ですからね。
以前の記事内容から引用すると
心不全が7484人で24％
心筋梗塞が1197人で3.8％
合わせて27.8％
毎年、合わせて25％前後です。
という感じで2017年の透析医学会の統計から
言ってます。
眠くて、他に変なこと言ってたらごめんなさい。
だいた死亡原因の
４分の1は心臓疾患です。
狭心症なら
まだ、薬でなんとかなりますけど、
心筋梗塞は薬でもなんともならないんですよね。
透析中の回診で
以前に心筋梗塞を起こしたことのある患者さんに
先生が言うわけです。
もちろん、ほかの病院で治療したことのある
患者さんです。
「胸が苦しくなったら、すぐにこの病院に来てくださいね」
って。
私は先生が去ったあと
「胸が苦しくなったら、すぐに心臓が診られるかかりつけの
病院に行ってくださいね。」って。
狭心症なら、
なんとかなる可能性があるかもしれませんが
心筋梗塞を起こしていたら
この病院に来たからといって
次の病院に回されるだけです。
時間がもったいないのでは?
・・・というか、命に危険が及びます。
心臓カテーテルが出来るならまだしも
循環器にも慣れていない
この病院が対応できることなど
医療ミスを誘発するだけだと思っていました。
以前も
この病院に来てから
かかりつけの病院に
行ったために
手遅れとなった患者さんも
いらっしゃいました。
確かに、
透析以外の疾患でも
対応できるような病院なら
｢まず、ここに来てくださいね｣という声かけも
間違いではないのでしょうけど
以前勤めていた病院では
「どういうつもりで言ってるのかな?」って
ずっと思ってました。
シャントの調子がおかしかったら、
とかなら
わかるのですけど
かかりつけの心臓が診られる病院があるのに
わざわざ、なにもできない病院を介して
かかりつけの病院に
行く意味があるのかな・・・
今勤めている病院は、
脳以外は一通りできるので
まあ、あながち間違っていないでしょうけど。
前の病院では
違和感をいつも感じていました。
心臓と脳の梗塞は、
特に時間が命ですから。
呼吸が苦しい時は
水が溜まっているのかもしれませんが
明らかに心臓かも知れない
というのがわかっている方には
まず、他の心臓が見られる病院に
行くように、と
私は先生が、言ったあとには
訂正してましたね・・・。
その当時。
お陰で命が助かった人も
何人かいらっしゃって
お礼を言われました。
ドクターから言われると
迷うらしいですよ、どこにいこうか。
その時、私が言ったのを信じて
ほかの病院に行ったそうです。
でも、私もずいぶん危ないことを
してましたね。
普通に病院に逆らっていますから。
これで何かあったら
どうなっていたんだろうか・・・。
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