ダブルライセンス ペースメーカも人工透析も医療は黒く輝

色々あったことを、書きまとめる・・・とりとめのないブログです。 医療従事者には役に立つ・・・ことはないかもしれません・・・。 立つかもしれません。 看護専門学校→看護師→透析病院→臨床工学技士専門学校→臨床工学技士→元の透析病院(看護師として)→今の病院(臨床工学技士 として。)

CRT-Dを入れてた患者さんのシャント手術が中止になって、不思議に思ったこと。

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今日は

もともと明日やるはずだった

シャント手術が中止になったという連絡が

腎臓血管外科の先生からありました。

 

そもそも、普通のシャント手術ならば

中止になったくらいで

臨床工学技士に連絡が入ることはありません。

 

どうして、連絡が入ったかというと

CRT-Dが入っていたからです。

 

CRTとDは別のことを表しており

DはDefibrillatorのDで、除細動器のことです。

CRTというのは・・・引用↓

 

心臓再同期療法と訳される、CRTとは、Cardiac Resynchronization Therapy の頭文字をとったものです。 CRTの大きな目的は、左右の心室をペーシングし、心臓のポンプ機能を改善させることです。

CRTを簡単に説明すると、心臓内の収縮のタイミングのズレをペースメーカ等で補正することで、正常に近いポンプ機能をとり戻す治療法です。日常生活ですら困難だった患者様の多くが、この治療によって、改善したと報告されています。この治療によって、患者様の生活の質(QOL*)を上げることができる可能性があります。また、欧米での大規模試験によってCRTの治療効果が認められており、心不全の治療法の1つとして、確立されつつあります。薬物治療で効果の得られなかった患者様において良い結果が得られたとの報告もされています。

日本においては、2004年に保険適応になり、重症な心不全を患った患者様のQOLを向上させられる治療として年々治療数が増加しています。 CRTの治療では、ペースメーカ・ICD**と同様に、本体、リードの植込み手術が必要となります。大きな違いはありませんが、右心房、右心室のほかに、心臓の左右の収縮するタイミングのズレを補正するペーシングを行うために、冠状静脈内へもリードが留置されます。 

CRT-Dのしおり | アボットメディカルより引用。

 

心臓機能が悪い人の場合、CRTをいれて

心臓機能を助けます。

Dは除細動機能を表しているので、

VTとかVFとかの致死性不整脈を起こした時に

心臓に電気を流して

不整脈を止めるためにあります。

テレビとかで、心停止したような人へ

除細動器でドンッ!て

電気を流してるのを見たことがあると思いますけど・・・

あれを、心臓に直接流すような機能を持ってます。

 

今回、シャント手術が中止にならないようだったら

この除細動機能が

手術中に働かないように不整脈感知機能をオフにして

モニター心電図で不整脈が出ないか観察しながら

手術をやってもらうつもりでした。

つまり、不整脈治療モードをオフにするということをします。

 

なぜ、不整脈感知をしないようにするかというと

電気メスのノイズを不整脈として感知して

不要な電気ショックを起こさせないためです。

もしも

手術中はモニター心電図を観察していて

不整脈が起こったら

除細動器で電気ショックをするか、

遠隔操作で治療モードをオンにして

ショックを起こさせます。

 

まあ、こんなことを考えていたのですが

シャント手術が中止になったので

特にやらなくていいことになりました。

 

けれど・・・なんで中止になったんだろう、

私は不思議に思いました。

腎臓血管外科の先生は本人の強い意思によって・・・

ということを言ってました。

 

普通にシャント手術をやらないということは

透析をやらないということかな・・・って思いました。

後輩が「あれじゃないですか、今、ニュースでやってるから

    透析をやらないという選択肢があるということを知って

     影響を受けたんじゃないですか?」って。

私は、そうかな・・・

でも、その可能性はゼロではないかも知れないと思いました。

 

きっと、透析が嫌で

受け入れきれてないのかな、とか思いまして

電子カルテを開いてみました。

 

そしたら、やはり、透析を受け入れきれていなくて

もう少し考えたい、という内容が書いてありました。

 

もう少しおってみると

この方はPCPSをつけていたことがあって

そこから、

心機能が低下してCRTDを入れたんだろうな、と推測できました。

そして、人工透析か・・・。

それは、嫌になるな~。

苦しい思いをたくさんしたであろうことが

容易に想像できました。

 そりゃ、透析やりたくなくなる・・・

後輩と二人で

う~ん、これはつらいよね~

生きてるの嫌になったとしても

これは、あり得るかなと頷きあったのでした。

(おそらく)心筋梗塞からの心停止。

心停止からの蘇生

そして、PCPS

PCPSからのCRTD、

そして、極めつけに人工透析なんでしょうね。 

 

腎機能はまだ、ちょっとだけ余裕があるんでしょうか

 

でも、このままだと

きっと

近いうちに救急車で運ばれてくるでしょう。

うっ血性心不全

肺水腫か・・・

意識がなくて運ばれてくるかもしれないし・・・

呼吸不全で挿管されてるかもしれない。

どうだろうか。

 

そして、首から管いれて

透析して・・・

結局、透析導入するかもしれないし

 拒否をするかもしれない・・・。

もう、想像やら推測は膨らんでいますが

あまり、良い結果は得られない感じがします。

結果的に病棟で対応するのは自分だと思います。

 

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