PCPS離脱後、10日目。ついにプロポフォールを切った。明日はCHDFではなくて、HDをしてみようと思う話。

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今日は、嬉しいことがありました。

ずっと、CHDFを回していた患者さんの脳が無事だったことです。

PCPSが回って、

この世界に

戻れることは滅多にありません。

少なくとも、この病院では。

プロポフォールを切ったら

目を開けて、

うなずくことで

意思疎通をはかる事が

できるまでになりました。

人工呼吸器の酸素濃度は

35％です。

これで、SpO2が99％とか100％なので、

だいぶいいです。

空気中の酸素濃度が21％だから、

あともうちょっと。

管が抜けなかったら

気管切開しなくてはいけないので、

先生が、どうしようかな～って、つぶやいていました。

昨日は、私が休みだったので

透析室のスタッフが

CHDFをしてくれました。

けれど、検査値をみたら

ずいぶん悪くなっていました。

クレアチニンも

尿素窒素も高くなっていました。

それもそのはず・・・

6時間透析で、8LのサブラッドBSGしか

使っていなかったのですから。

この病院で

6時間と言ったら

そうなってしまいますよね。

特に先生が指定をしなかった場合

8Lでやることが慣習みたいなところがあります。

でも、これでわかったことがあります。

私の11時間18L（透析増量、濾過減量バージョン）は

無駄ではなかった。

検査値があまり変わっていなかったのは

悪化を防ぐ意味があった、ということです。

なので、今日は6時間指示だそうなので

18Lで6時間CHDFを行ってみました。

そして、先生に提案しました。

次回はHD（血液透析）をやりましょうと。

普通に考えて、CHDFの透析液流量はHDの60分の1くらいです。

500ml/分がHDで、CHDFが500ml/時間くらいですから。

私は、今日のCHDFで

大体2500ml/時間くらいの透析液流量でやったので

HDに直すと大体41ml/分くらいの透析液流量でCHDFをしました。

だから、HDの10分の1くらいですか。

それで大丈夫なので、

マイルドHDだったら、耐えられるんじゃないかと

思いました。

クレアチニンも、尿素窒素も

HDなら下げることができると思います。

きっと、できるはず・・・。

私の提案した透析条件はこんな感じです。

・膜はEVAL膜。ここの施設ではKF-08C。

・透析液はカーボスター。

・透析液流量は300ml/分。

そして、循環器の先生から

ヘパリンから、コアヒビター（＝フサン＝メシル酸ナファモスタット）に

戻したい、と言われました。

挿管チューブから、

吸引すると血液が引けているからです。

循環器の先生はセプザイリス（＝sepxiris）が

コアヒビター（＝メシル酸ナファモスタット）を吸着してしまう

特性を考えて

ヘパリンを使わせてくれていたのかな、と思います。

だから、

明日はコアヒビターを抗凝固剤にして

透析をやってみようと思います。

EVAL膜は身体に優しい膜です。

生体適合性が良い、とか言われます。

それに、sepxirisほどではないにせよ、

吸着する性質もあります。

私がそもそも、

EVAL膜がこういう場合に良いと考えるのは

老人にはEVAL膜だ、と

矢吹病院の政金生人先生が

講習会などで

何度もおしゃっていたことがきっかけです。

実際に使ってみると

高齢者の方は

身体が楽だ、と口々に言うのです。

まあ、よさげだと思いました。

血液検査が悪い人には

全然向いていないのですけど、

あまり食べられない人や

高齢で活動が少ない人には

向いていると思います。

そして、カーボスター。

知る人ぞ知る無酢酸透析液です。

身体に優しい透析液です。

以前の記事で触れましたが、

筋肉が少ない方には効果てきめんだと

いう透析液です。

今回は

透析液流量を下げて

更に負担が少ないように

してみようと思います。

腎臓内科の先生方は

私の話を全く聞いてくれませんが

今回は話を聞いてくれて

嬉しく思います。

私は医師ではないので

医師の指示がないと

透析の一つも回すことができません。

明日は、うまくいけばいいなと思います。

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