sepxirisが復活する希望はまだあるかも・・・ 統括本部長の思い通りになるのが嫌な、自分の気持ち。
今日は
心臓手術後の透析をしました。
sepxirisの選択肢はもう、既になく
東レメディカルの
CH-1.3wというヘモダイアフィルタ。
透析室としては
東レメディカルのもので統一しておきたいのだから
まあ、仕方がない動きなんでしょうが。
私は癒着みたいな繋がりが嫌いで嫌いで、
勝手に決めて押し付けてくる
統括本部長の思い通りになるのが
嫌で仕方がないのです。
別にPMMA膜自体は嫌いじゃないし・・・
膜の特性は評価しています。
何でもかんでも吸着してしまう
その特性は
実は体に優しくて
老人やアレルギー体質の人にも向いているのだから。
前の病院でも
吸着能力の高い膜として、
私と透析室の医師で膜の選定をした際に
特異性のある膜として残しました。
けれど
ひとつの種類しかとらない、
というと話は変わってくるのです。
・・・というか、なんで
sepxirisを排除しようとするのか
意味がわからないのです。
需要が有るなら、一定数ストックしておいても
悪くないと思います。
透析室の主任は
同じ吸着性のある膜素材で
AN69(sepxiris)もPMMA膜(ch-1.3w)も
全く同じ働きがあって
同じものだと説明してました。
実際には、膜素材が違うのだから
吸着するということは同じでも
膜の特性は別物で
扱いも、全然違うものです。
なんだかんだ言っても
今回も、その前も、その前の前のCHDFも
みんなCH-1.3wを使いました。
全て心臓血管外科からの依頼です。
心臓血管外科の先生は
試しに使ってみると言って使ってみてます。
このまま、これで定着してしまうのかな、
と今日まで思っていました。
はじめに私がCH-1.3wを使った時には
8時間透析指示で5時間くらい経った時に
除水を500ml/hくらいの速さで掛けました。
そしたら、TMP(膜間圧力差)が
上がる上がる・・・
あっという間に200mmHg超え。
血液側の圧力と透析液側の圧力の差が
このTMPなんですけども、
除水をかけると
一気に上がってしまいます。
どうやら、
CH-1.3wに強めの圧をかけると
膜が凝血するリスクが高まるみたいです。
そのまま回していたら
CH-1.3wは黒くなっていき
このままでは、返血できなくなるかな・・・
という一歩手前のところで
透析を終わらせました。
CHDFでは、東レ製のPMMAは除水をかけるのが苦手な膜なのかな
とちょっと思いました。
そのCHDFを回した次の日
私は仕事が休みでしたが
透析室の人が
同じ膜でCHDFを行いました。
そしたら、・・・凝血したそうです。
なんでも、除水速度を500ml/hでかけて
ちょっと、透析室の仕事をしてから(30分後)
戻ってきたら
もう、固まっていたと言ってました。
その話を聞いて、
除水をあんまりかけられないな、とか思いました。
今日も、CHDFを回しましたが
除水をかけると
TMPが上がるようで
それほど、血液が濃い方ではなかったので
凝血はしませんでしたが
TMPの上昇はありました。
3回のCHDFで
同じようなことが見られたので
心臓血管外科の先生に報告をしておきました。
そもそも、心臓血管外科の指示のCHDFは
除水を少しずつ行うCHDFではなく
8時間で2~3kgくらい除水するという・・・
どちらかというと、除水を進めるためのCHDFです。
以前はHDFで対応していましたが
心臓手術後のHDFは高確率で
心房細動(af)を起こしました。(まあ、一時的ですが)
そのおかげで、HCUからの退室が遅れたり
回復過程が伸びてしまいました。
そこで、CHDF8時間に変えたら
afになることが減ったのです。
HDとかHDFの500ml/minの透析液流量は
術後の人には厳しすぎるのですね。
・・・まあ、そんなわけで
心臓手術後のCHDFは
除水をたくさんする透析です。
なので、このPMMA膜は
この先生指示の透析にはこの先、耐えられないかな
と思いました。
膜が固まりやすいという話を先生に話した流れで
透析の間のTMPの変化を
用紙に記入して残しておくように言われました。
ひょっとして、sepxiris復活の希望がまだあるかも・・・
私は、sepxiris に戻るような流れになることを
願いました。
なので、今日は