ダブルライセンス ペースメーカも人工透析も医療は黒く輝

色々あったことを、書きまとめる・・・とりとめのないブログです。 医療従事者には役に立つ・・・ことはないかもしれません・・・。 立つかもしれません。 看護専門学校→看護師→透析病院→臨床工学技士専門学校→臨床工学技士→元の透析病院(看護師として)→今の病院(臨床工学技士 として。)

sepxiris(セプザイリス)の発注をやめてほしいと、透析室の人から言われているんだけど、止めたくないな~って思っている話。

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どうしようか・・・って感じです。


透析室は主任の人が

責任者の方なのですけども

その人から、sepxirisの発注を止めて欲しいと、言われています。

 

新しいPMMA(ポリメチルメタクリレート)膜の

CHDF用のものをsepxirisの代わりに入れたいから、

だそうです。

 

そもそも、sepxirisは使いにくい膜です。

AN69(ポリアクリロニトリル)という膜は、

メシル酸ナファモスタットと相性が悪いのです。

 

薬の添付文書にも書いてあります

 3)透析器:本剤は、AN69
ポリアクリロニトリル
膜への吸着性が高いので、本剤の使用を避けること。

 Fuji Pharma   ナファモスタットメシル酸塩 注射液添付文書より引用

http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00063112.pdf

 

メシル酸ナファモスタットというのは

抗凝固剤です。

普通に何もなければ

ヘパリンを使いますでしょ?

 

透析をなさってる方々は馴染み深いと思います。

けれども、出血があったり

手術後だったり

そういう時には

メシル酸ナファモスタットを使います。

この薬は、フサン、パスロン、コアヒビター、

     オプサン・・・いろいろなん名前の商品が出ていますけど

めんどくさいので

物質の名前で書いちゃってます。

 

微妙にナファモスタットメシル酸だったり、

違うふうに書いてありますけど

まあ、同じもんです。

 

私がsepxiris(セプザイリス)を知り

材質を知ったとき

使えないなって思いました。

少なからず、

CHDFを行うような方は

手術後だったり

出血が多少あったり

メシル酸ナファモスタットが使えないと

話にならないです。

 

AN69とメシル酸ナファもスタットが

相性が悪いのは

もう、誰でも知ってるんじゃないかという位

臨床工学技士の中では

有名なことだと思います。

 

でも、sepxirisに関しては

禁忌ではなく、慎重投与になっています。

 

つまり、使っても良いのです。

この部分で

臨床で使えるんじゃないかと、思いました。

 

でも、実際に使用してみると

6時間回せるのがやっとでした。

 

固まってしまって

使えたもんじゃなかったです。

メシル酸ナファモスタットを使った場合に関しては。

 

固まる部分は、決まって返血側のチャンバーです。

膜を通過することができないので

回路全体には

抗凝固の効果がでない・・・

これが、課題でした。

 

この製品はバクスターという、腹膜透析が専門の会社が

珍しく扱っているものなのですけど

この会社の人が

持ってきた資料に

抗凝固剤を膜の前後2箇所から投与するべきだということが

書いてありました。

座談会の様子、みたいな資料でしたけども、

実際に行ってみた結果

固まらずに行うことができたのです。

 

2箇所から入れるので

とても、めんどくさいなーって、私は思います。

 

もう一つは、ヘパリンを5000単位入れたヘパリン入りの

生理食塩水を使い、その後500mlの何も入っていない

生理食塩水で洗い流すことをするように

書いてあることです。

これも、めんどくさい。

 

めんどくさいですが、

炎症物質を吸着してくれるということが

売りです。

 

償還価格というものが設定されていて

この膜を使っても

材料費が国から払い戻されるという特徴もあります。

あと、敗血症という診断さえつけば

腎不全ではなくても

使用することができます。

 

だから、私はこの膜は

あればあったで、多くの患者さんにとって悪いことは

ないと思います。

面倒くさいですけど・・・。

 

私的にはこんな膜だと思います

・炎症物質を吸着する能力が一番高い膜。

・敗血症の時には、試してみる価値がある膜。

・償還価格が認められているので、膜代はタダ。

・対象者が透析患者以外でもあるので、対象がほかの膜より広い。

・メシル酸ナファモスタットを大量に(2箇所)使わないと、固まる。

・固まりやすいがゆえの、ヘパリン生理食塩水によるプライミングが必要。

・固まりやすい=それだけ吸着能力が強い。

・とても、めんどくさい膜。

 

こんな感じ~。

めんどくさいけど、あったほうがいいと思っています。

 

どうして、PMMAに

透析室の主任が変えたいか、というと

 

準備が面倒、というだけではないと思います。

それは、この膜がTORAY以外が扱っている膜だからです。

そして、管理を臨床工学室が行っているからです。

 

この病院は、

透析部門の統括本部長がTORAYとの

強い繋がり・・・というか癒着の上で

透析を行っているといっても良いと思っています。

 

機械も、回路も、透析膜も

全てがTORAY製。

そして、このsepxirisは

本部長の管理から外れた、思い通りにならないもの・・・。

普通に、なくしたいから

なんか主任に言ったとしても

不思議ではないです。

 

もう、なくせませんけどね。

私が心臓血管外科の先生から

sepxirisから変えるつもりはないという答えを

聞いたからです。

 

1人でも使うドクターがいる場合

なくすことは、できません。

なんせ、指示がでているのですから。

 

でも、PMMAのTORAYの膜もとって欲しいな~って

思ってます。

だって、選べたほうが

色々、患者さんのことを見て

調整が効きますでしょ?

 

膜も知らずに、てきと~に

指示を出して欲しくないですけど・・・

私もそんなに詳しくないから

なんか、勉強したほうがいいのかな、とか思っています。

 

もともと、透析はやめようと思っていたので

どうしようかな・・・。勉強、難しそう。

 

とりあえず、今日は心臓カテーテル

オンコール待機なので、

寝なくちゃ。

明日も、CHDF1日中やりそう・・・。

 

 

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