HCUでCHDFを回している時、腎移植後の患者さんに点滴でアセテートリンゲル液が届いているのを見て「?」と思った話。
今日は予定通り
人工透析の日。
心臓手術後の
HCUでのCHDF。
室長はまだ
透析室の主任さんには
話をしてないみたい。
透析を始める前に
リハビリと清拭と
朝食と
なんだかいろいろあって
始める時間が昨日より遅くなっちゃった。
8時間透析は
短いようで長く
長いようで短い。
ただ・・・ただ座ってるだけだと
集中力がなくなるので
HCUのスタッフと話をしたり
薬のことを調べてみたり
色々やって、なんとか気持ちを紛らわせている。
ふと
腎移植後の患者さんが使う点滴が
箱で運ばれてきていて
アセテートリンゲル液と書いてあった。
看護師さんに
「アセテートって酢酸のことですよね?
酢酸って体にあんまり良くなさそうなのに
なんで入れるんですか?」って聞いてみた。
そしたら、知らないって返ってきた。
周りの看護師さんもみんな知らないらしい・・・。
乳酸リンゲルなんてのも
あるけど
乳酸も筋肉とかに溜まって
体に良くなさそう。
「今日の治療薬2019」(←薬の本)があったので
ちょいとばっかし
読んでみた。
そしたら
アシドーシスを防ぐために入ってるらしい。
アシドーシスってのは
身体が酸性に傾くことなんだけど。
いろいろ体がだるかったり、吐き気とか気持ち悪くなったり
良くない状態になる。
アシドーシスにならないためには
炭酸水素イオンが必要で
足らなくなるとアシドーシスになっちゃう。
酢酸ってのは身体の中で
肝臓と筋肉で代謝されて炭酸水素イオンになる。
炭酸水素イオンこそが
この点滴を入れる
狙いのものなんだけど
アセテートリンゲル液というのは
炭酸水素イオンを体内で処理することによって
得ようってものなんだな、ということがわかった。
乳酸も同じで
肝臓で処理されて炭酸水素イオンになって
アシドーシスを防ぐ・・・と。
炭酸水素リンゲル液というやつが
身体の中の
処理を必要なく使えるものらしいけど、
使ってるの見たことない。
でも、炭酸水素イオンは他の物と
くっつきやすそうだし
リンゲル液に含まれている
ナトリウムとかカルシウムとかと
そういったものに
結びつきやすくって、使いにくそうな感じはする。
あんまり、使いやすいものでは
ないから、乳酸リンゲル液
アセテートリンゲル液があるのかな・・・。
透析液の中の酢酸も炭酸水素イオンになるから
ちょっと、わかるけど・・・。
難しい話?
透析液の場合はpH調整の目的の方が
大きいか・・・。(透析液の安定性とか)
昼食を食べてから
2時間ぐらいしたら
とてつもなく強い睡魔が来て
眠くて大変だった。
悪霊を退散させるつもりで
眠気を追い払った。
多分、レベル30くらいあった気がする(根拠はありません)。
30分くらい眠気と戦ったら
自然と眠気が取れてなんだかスッキリ。
眠気に襲われている時は
睡魔の恐ろしさに負けっぱなしだった。
RPGでの眠り系の魔法とか一発でかかりそうね。
眠気と言えば
実のところ、夜中にブログを書いてる最中に
眠気に限界を感じ布団の中へ緊急離脱した様子。
その証拠にこの記事が書きかけのまま
朝まで残っていた。
なんだか、記憶がない・・・。
書き足して公開しておこう。
もう書き始めた日と
日付が違うけども
昨日はCHDFで
今日はHDFで病棟透析だ。
自分はこの病院の
流量センサーも重量センサーも
なーんにも積んでない
2020mlの補液を入れるごとに
100mlずつずれていくHDFよりも
普通にHDをやった方が
はるかに安全じゃないかと思うけれども、
なぜだか
心臓血管外科の先生は
HDF一択。
透析の負荷だけを考えたら
マイルドHDにした方が
心房細動を起こしにくいと思うんだけど
なかなか、共感はしてくれない。
筋肉の少ない人には
EVAL膜+カーボスターがいいと思うんだけどな。
HDFだから、今日は残業なしで、普通に帰れそう。
また、なんか文章書こう。