2019年 保険点数改正 解説 オンライン透析についての加算
引用から↓ 平成30年度診療報酬改定の概要 医科Ⅱ 厚生労働省保険局医療課
慢性維持透析濾過(複雑なもの)を、透析時間に応じた評価体系とするため、慢性維持透析を
行った場合1~3の加算に変更する。
現行
【人工腎臓】
慢性維持透析濾過(複雑なもの) 2,225点
改定後
【人工腎臓】
(削除) (※人工腎臓の場合1~3⇒透析時間に応じた評価に見直し)
(新) 慢性維持透析濾過加算 50点
[算定できる場合]
透析液水質確保加算の施設基準を満たす保険医療機関において、透析液から分離作製した置換液を用いる血液透析濾過を行った場合
→ここまで
これは・・・オンライン透析のことです。
透析には、この前書いたんですけど・・・、HDとHFとHDFでしたね。
HDFの説明しましたよね・・・覚えてないですかね。
ま・・・看護師さんでもHDFは、理解してる人少ないかも知れないですね。
HDは血液透析です。 Hemodialysisの略です。 HemoはヘモグロビンとかのHemoとおんなじです。血液の・・・って感じですかね。Dがdialysis。ダイアライザーって、透析するものって意味なんで、Dが透析です。
HDは拡散が主力です。拡散は、血液が透析液と同じ濃度になろうとする力を利用するんですよね。
HFは血液の濾過。FはFiltration(濾過)です。フィルターも濾過するものですよね。
血液の場合は、穴から搾り出す感じです。穴がちょっと、普通より大きめです。ダイアライザーの膜には穴がたくさん空いていて、陰圧(吸う力)をかけると穴から体液と老廃物が一緒に出てきます。抜けちゃった体液は捨てちゃうので、新しく点滴で体の中に補給します。ダイアライザーの周りは透析液で満たされてないので、拡散は起こりません。
HDFはHDとHFを足したものです。HFのダイアライザーの周りに透析液が通ってるバージョンです。
そんでもって・・・・オンライン透析って言うと・・・
[算定できる場合]
透析液水質確保加算の施設基準を満たす保険医療機関において、透析液から分離作製した置換液を用いる血液透析濾過を行った場合
ってあるじゃないですか。
だから・・・、う~んと綺麗な水を使って、う~んと綺麗な透析液をつくるんです。
そんで、それをプライミングするための生理食塩水の代わりに使います。
あと、HDFの時に入れる点滴も自分のところでつくった透析液を代わりに使うんです。
だから、体の中に入っても大丈夫なようなものを作って、それように管理が必要って感じです。
ここでいうのは血液透析濾過ですから血液(H)透析(D)濾過(F)です。
実は、オンライン透析はまだ、よく見たことないんですよね・・・
西のほうが透析は進んでるし・・・東のほうが遅れてるんですよね・・・比較的ですけど(偏見かも知れないですが)。
50点プラスだから、普通のより500円高いくらいなんですね。
これだと・・・5時間やれば前より高いんじゃないですか・・・。