透析液の割合は2種類ある。アメリカとドイツ、どっちから学んだかによって違います。 商用電源の話に似てない?
昨日、臨床工学室で一息ついていたら
透析室のスタッフが
新人看護師さんに
透析装置の説明をしているのが聞こえてきました。
まだ、新人の看護師さんの研修中。
ここ何日か、
透析室に手伝いに行くのをサボっているので
ちょっと、顔を出しにくいな~とか思ってます。
一応は透析に詳しいつもりにはなっているので
ちょっと、聞いてしまいます。
透析液の混合の割合について
説明をしているようでした。
1:1.26:32.74の割合で混ぜて透析液を作るという話。
1がA液。
1.26がB液。
32.74が水。
乱暴に言うと
A液になんでもかんでも、みんな入っていて
B液に炭酸水素ナトリウムが入ってるというそんな感じ。
炭酸水素ナトリウムは、別名重曹です。
おまんじゅうに入れる、それ。
炭酸水素ナトリウムは
A液に入っている
カルシウムやらマグネシウムやらそういった金属と結びついて
個体になってしまうから
分離しています。
でも、
結局は透析液にするために
混ぜなくてはいけません。
そしたら、固まるのが当然です。
それが
固まるのを防ぐために
A液を水で薄めてから、B液を入れてる感じです。
A液を32.76倍で薄めれば
固体はできない、そう言う感じです。
今日は感覚的に説明してます。
ドバーっていって、バーっていくみたいな
そんな感じ。
透析室のスタッフは
その辺の説明は
まったく
看護師さんにしてなかったけれど・・・
混ぜる割合だけ話するのは
余計意味がわからない気がする。
そこら辺が気になってしまうのは
気にしすぎなんだろうな~。
けれども、ま、いっかとも思った。
なぜならば、
その説明を受けている看護師さんは
私がCHDFをやっている時に
ちょうどいあわせた看護師さんで
なんだか、それっぽい説明をした覚えがあったから。
透析室に先回りして説明をしてあったのです。
CHDF中は暇だったから。
だから、問題はないみたい。
でも、この1:1.26:32.74という割合
ずいぶん有名で
誰でも知っているような数字だけれでも、
この割合は
ドイツから人工透析が伝わった時に
一緒に伝わったものです。
割合が全然違うのです。
全然でもないか。
微妙に違う感じ。
アメリカは1:1.83:34
1はA液で、B液が1.83。
水が34。
まあ、どうでもいい話かな。
何げに検索しても出てこない。
インターネットで掲載しているサイトってあるのかわかんないけど
マニアックな話っぽい。
国内から海外に輸出するときは
アメリカ式のものを採用している場合には
設定をいじくるらしい。
そこら辺が
一手間増えるので
全部ドイツ式の割合の方が楽なんだろうけど
そういうわけにはいかないらしい。
日本で他にもそういうのあるじゃない?
商用電源の話。
日本で電気が使われるようになったのは、明治時代に入ってからのこと。そのころの日本は、電気をつくるための発電機を、外国から輸入しなければならなかったんだ。そして、東京には「ドイツ製」の発電機が、大阪には「アメリカ製」の発電機がそれぞれ輸入され、電気をつくりはじめたんだ。ところが、東京にやってきたドイツ製の発電機は、周波数が「50Hz」の電気を、大阪にやってきたアメリカ製の発電機は、周波数が「60Hz」の電気をつくる発電機だったんだ。やがて、大阪と東京を中心に「50Hz」と「60Hz」という2つの周波数の電気がたくさんつくられるようになり、そのまま全国に広がってしまったんだ。周波数がちがう電気を使ってもだいじょうぶなの?
なぜちがう周波数ができてしまったの?~周波数について~ [関西電力]
より引用。
うん。これとおんなじでしょ。