母の兄の奥さんは、透析歴25年の方でした。

お通夜に行ってきました。

全然会ってなかったけれど、

写真は昔に会ったままの姿でした。

39歳の頃に人工透析になり、

64歳で亡くなったそうです。

25年以上30年未満の透析患者さんは

全体で2.2％　6897人

その内、女性は3267人だから、

透析患者さんの中でも

かなり貴重な

ベテランの方だったんですね。

病状が悪くて

いつ亡くなってもおかしくないと

言われていたようですけども

急に亡くなったみたいです。

苦しまずに

穏やかな顔で

亡くなったそうで

そのへんは良かったですね。

人工透析という治療がなかったら

子供たちの成長も

見届けられなかっただろうし

結婚式にも出られなかっただろうから

その人にとって

人工透析というものがあって

本当に良かった、と思います。

生きるということは

お釈迦様の話で

四苦の中の一つですもの。

やっぱ、苦しいですよ。

いいことなんて、人生の20％とか10％とか

5％とか・・・

悪いことのほうが

多いですもの。

健常人だってそうなのですから、

病という負荷がかかれば

余計に苦しいのは当たり前の話。

生きること、老いること、病、死ぬこと

ですから。

だから、

人工透析患者さんは

透析治療のない人に比べれば

余計に苦痛が深いですね。

透析療法で

人生が終わったと思っても、

それでも、

生き続けるということは

大切なことですね。

生きることに対しては

どんな人でも

悩むし、考えるし、意味を得ようとするでしょうから、

そしたら、人工透析というものの意味は

決して税金の無駄遣いではないように

思います。

田中角栄が決めた

透析療法の公費負担で

人生が救われた人が

何人いるのでしょうね・・・。

糖尿病が人工透析の原疾患になってしまって

公費負担は良くないという人も

よくいますけども、

本当にそうなのかなって思います。

糖尿病は生活習慣病と言いますが

もちろん

そういう面もあります。

そういう面はありますけども

2型であっても

すべてが全て

生活習慣だけが要因ではありません。

遺伝的要因もあるし、

ストレスも要因だし、

その人が神経質だったり

せっかちだったり・・・

そういったことも

糖尿病の要因だったりします。

そういう事を考えると

公費負担は悪いとか、

そういうことは言えないですね。

身内に透析をしている人がいて

公費負担をなくした方がいいか、って聞かれたら

賛成できないです。

たくさんの透析患者さんを見ていて

一生懸命生きてる人を見ていて

賛成できないですよね。

早く

再生医療がすすんで

本当に

腎臓ができないかしら。

そしたら、

人工透析いらないです。

でも、まだ10年以上先の話なんですよね。

腎臓が先なのか、命が先なのか。

やっぱり、いろいろ考えますね。

私もまだまだ先でも

お通夜やお葬式に出ると

式とかにはお金をかけて欲しくないな。

お墓も樹木葬でもいいよ、って思います。

余ったお金は

残った人に使ってほしいな、とか思います。

市原悦子さんも亡くなって

樹木葬という話してますけどね。

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