ダブルライセンス ペースメーカも人工透析も医療は黒く輝

色々あったことを、書きまとめる・・・とりとめのないブログです。 医療従事者には役に立つ・・・ことはないかもしれません・・・。 立つかもしれません。 看護専門学校→看護師→透析病院→臨床工学技士専門学校→臨床工学技士→元の透析病院(看護師として)→今の病院(臨床工学技士 として。)

トドメの透析をやらなくてはいけないです。透析ができるか、やってみよう。できなかったら、終末期ですかね。

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人工透析ができるかやってみよう。

こんな感じのニュアンスで

病態が重症な患者さんに

人工透析の指示が出ることがあります。

 

ドクターとしては

透析患者さんの状態を

透析ができるかどうかで判断しようとしているのかな、

とも思います。

 

人工透析が続けられない状態なら

どちらにしろ終末期であることは

決定的でしょうけど・・・

 

指示を出されて

実際に透析をおこなう方は

結構、シビアな状態を余儀なくされます。

そして、最悪な状態は

トドメを刺す感じです。

 

心臓マッサージやるんでしょうか

除細動かけるんでしょうか

そんなことも確認せずに、透析を回すのは

怖かったりします。

 

心電図モニタでも

ベッドサイドモニタが着いていない患者さんは

透析をすることができません、と

病棟の看護師さんに伝えることもあります。

・・・というのも

私には、苦い体験があります。

以前、ベッドサイドモニタがついていない患者さんで

透析を行ったことがあります。

その前日の透析では

ついていたのに

病態が落ち着いたので、という理由で

外されてしまい、

そのまま、透析を始めました。

その方は

血圧を測れる場所は大腿しかなく

その大腿での値も、あまり参考にならないという・・・

難しい患者さんでした。

血圧計だけで、モニタリングとか

不安でしたけど、始めてしまいました。

結果的に

除水指示もあったので、全体状態の観察だけでは

把握が追いつかず、ショック状態になってしまいました。

 すぐに、対応したので命もなくならず、後遺症もなく

回復したみたいですけど・・・

私の心もショックでした。

ベッドサイドモニタなしで、透析をするのは

危ない・・・危険、命を奪う可能性があるということを

深く認識しました。

 だから、ベッドサイドモニタは必須です。

心電図と血圧計とSpO2・・・しっかり見なくては。

 

トドメの透析と言われるべく透析指示は

普通にHDバージョンとCHDFバージョンがあります。

CHDFバージョンは血圧が100を切っているような患者さんに

出ることが多いです。

 HDを行うような方は

血圧はあるけど、意識がないとか・・・

結構、透析ができると

長丁場になるような人が多いです。

 

長丁場になる人は

ほんとに私がトドメの透析を行うことになります。

なぜならば、

できるところまで行うのですから。

今は脳神経外科が不在なので

それほど、長丁場の方はいませんが・・・

 

脳神経外科の先生がいた頃は

ものすごくポジティブな説明を家族にするので

看護師も私も、ほかの科のドクターも

これは終末期で、もう見込みがないという方でも

脳神経外科の先生の説明で

家族が治療を望みます。

透析も平気で月単位で病棟透析。

それも、CHDFではなくHDを

行うことになりました。

 

もちろん意識はなく、食事も食べられず

日に日に、栄養状態も筋肉も悪化していきます。

心機能も衰えていきます。

 透析中に不整脈が起こって

ショック状態になったことは何度かありますが、

そのまま亡くなったことは一度もありません。

 

けれど、透析をやったその日の晩に亡くなることは

多いです。

 

衝撃的だった出来事もありましたね・・・そういえば。

あれは、いつだったかな。

あの時、

透析が終わって

返血も終わって

止血も終わって・・・

人工呼吸器(マスク型の簡単なもの)が上手く動いていないかな・・・

と思って家族がマスクの具合を調整していました。

私がしますよ、とマスクを調整しようとしたら、

心電図の波形が抜けるんです。

徐脈?

なんかおかしい。

SpO2も落ちていく・・・。

すぐにナースコール押しました。

そしたら、ほかの看護師もたくさん来てくれましたけど・・・

呼吸がどんどんゆっくりになっていきました。

心臓もほぼ動いていません。

家族が医師だったので、状態はすぐわかったようでした。

徐々にこの世から離れていく感じです。

それでも、亡くなるまでの時間、家族の方とその方だけに

したみたいです。

透析後、すぐに亡くなってしまったのはその人だけですけど、

私もびっくりでした。

まあ、家族にも本人にもいつ亡くなってもおかしくはないという

説明はしてあったみたいですけどね。

 

そんなわけで、

私は

トドメの透析をおこなっています。

嫌でも、指示が出ればやることが多いです。

生きたくても、亡くなっていく方もいます。

家族が生きて欲しいと思っていても

亡くなっていく人がいます。

もう、やめたいと思っても生きている人がいます。

もう、やめたいと思って亡くなっていく人がいます。

 

生きられるのに生きないのは、患者さんにとっては自由でも

私にとってはもったいないな・・・って思ったりします。

勿論、医療のために生きて欲しいなんて微塵も思いません。

 意味を求めるのは、おかしいのかもしれませんけど

患者さん自身が生きる意味を見出すことができれば

意味があるのかなとも思います。

 それが、自分のためでも、家族のためでも

大切な人のためでもいいのかなと思います。

大切な人が、いることに気づけるかどうかというのも

大事なんでしょうけどね。

 

 

 

 

 

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