心臓カテーテルが終わったあと、思わぬ人に出会った。びっくりだけど、嬉しかった。
今日は
朝から緊急カテーテルが入ってきました。
透析室の仕事が終わって
一息ついているところに
まさかのPHSへ着信が。
この時間は
後輩もいないので
真っ先に自分が行かなくては・・・。
なんだか、久しぶりな気分。
最近は治療目的の心臓カテーテルには
入ってなかったかな。
せいぜい、
後輩がほかの仕事が入って抜けなくてはいけない時
途中を繋ぐくらいしかやってなかったな・・・。
血栓吸引をやったぐらいなので
一応、急性心筋梗塞扱いなんでしょう。
苦しかったのは
昨日で。
一日経ってしまってから
いらっしゃったみたい。
血栓吸引のイメージは
血栓をシリンジで吸う感じ・・・。
それを心臓の冠動脈の中でやる。
心筋梗塞の時には、高頻度でやります。
そんなに詳しくなくても、いいでしょ?
血栓が吸えたら、血管内を風船で拡げたりステントを置いたりします。
PCI(Percutaneous Coronary Intervention)とは | メディカルノートより引用。
それなりに
説明が出てきますから。
私が説明するより
わかりやすいんじゃないかな~。
私の仕事は外回りなので、
術野へ滅菌されたワイヤーなどの道具を出したり
IVUSを操作したり
IABPを立ち上げて
術野からのチューブやら配線を接続したり・・・
そうそう、IABPも今日は入れたのでした。
IABPバルーンカテーテル 製品情報|東海メディカルプロダクツ(T.M.P.)より引用。
まあ、心臓カテーテル自体よりも
カテーテルが終わったあとが、
私には衝撃がありました。
心臓カテーテルが終わって、
HCUへ帰室したのですけれど
ご家族の方の顔に見覚えがあるのです。
そうね・・・あの人も時間が経てば
このくらい老けるかもしれないな・・・とか思いました。
でも・・・他人の空似かな、とも思いました。
確信がないんです・・・。なんともかんとも。
苗字は一緒。
下の名前は、合ってるのかな。
HCUに行って
ちょっと調べて・・・
名前も一緒。
どうしようかな、声かけようか。
こんなこと滅多にないし。
私は意を決して
声を掛けました。
「あの・・・〇〇先生ですよね」
声をかけましたら
考え事をしていたようでハッとした感じになって
「はい、なんでしょうか?」と
返ってきました。
「あの・・・看護学校の時にお世話になりました。
私です。先生、お久しぶりです」
「え、あー!久しぶり。元気ですか。」
「はい、看護師の資格をとったあと、臨床工学技士になりまして
ここで働いています。」
「え、頑張ったんだね~。臨床工学技士になるのも大変だったでしょう。
朝の早い時間に~。どうもすみません。お世話になります~」
「え? いえいえ・・・そんな。
お世話をするのは、HCUの看護師なんで。私は何もしてないです。
たまたま、心臓カテーテルに入っただけです。」
「まあ、でも。いろいろ人生ってあるものね。
私も今は看護学校の先生はやめて、今は他のことをやってます。」
そうです・・・
患者さんのご家族は
私の看護学校の時の先生でした。
そこそこ、色々な雑談をした後・・・
私は業務に戻りましたが、
人との縁は稀有なものなのですね。
こんなとこで再開するなんて・・・。
顔はわかったけれど
それなりに、年数は感じました。
懐かしい~。
けれど、時間はこんなに経ったんだな~
看護学校は21の時に卒業ですから・・・。
それ以来。
まあ、看護学生の時の授業はほぼ寝てましたが
この先生の授業は起きてましたよ。
うん、なにはともあれ、
少しは成長したっぽいオーラは出せたかな。
実際は、モチベーションが下がってきている私ですけども
頑張っていなくはないのです。
だから、堂々と。
頑張っています、というようなことを言っておきました。
決して・・・嘘ではないです。