ダブルライセンス ペースメーカも人工透析も医療は黒く輝

色々あったことを、書きまとめる・・・とりとめのないブログです。 医療従事者には役に立つ・・・ことはないかもしれません・・・。 立つかもしれません。 看護専門学校→看護師→透析病院→臨床工学技士専門学校→臨床工学技士→元の透析病院(看護師として)→今の病院(臨床工学技士 として。)

2型糖尿病は生活習慣病ではないと思います。ストレスも遺伝子も仕事も、肥満も心配性も、お金がないことも要因です。生活習慣だけが原因のような名前が疑問です。

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糖尿病は

本人の責任でなるのでしょうかね。

生活習慣病

自己責任だから、

国は医療費を支払わないほうがいいんですか?

 

そんな疑問にアナタならどう答えるでしょうか。

朝日新聞デジタルの記事にこんな

記事が↓ありました。

www.asahi.com

 

 

日ごろ財務省を取材している同僚記者がした質問に対する、大臣の麻生太郎さんの答えでした。

 「『自分で飲み倒して、運動も全然しねえで、糖尿も全然無視している人の医療費を、健康に努力しているオレが払うのはあほらしい、やってられん』と言った先輩がいた。いいこと言うなと思って聞いていた」と他人の発言を引いて、麻生さんは自分の思いを語りました。

 この「先輩」は、78歳の麻生さんより年上。健康に気をつけ予防に取り組んでいる「先輩」は、隣にいた「自分で飲み倒して、運動もしない」人を指さし、「あほらしい、やってられん」と言ったのだそうです。

 ソーシャルメディアでは「自己責任論と弱者排除を振りかざす醜悪体質」などの批判を招いて炎上しました。一方、「正論だし本音」という賛意の声も上がりました。

 なぜ、モヤモヤしたのか。記者(52歳)は20年近く社会保障の取材をしてきて、健康状態を過度に個人の努力不足のせいにするのはおかしいという意見です。でも、暴飲暴食を繰り返している人を前にすれば、麻生さんと同じような思いを抱く人も多い。だから、政治家の麻生さんは、ホンネの政治家として人気があるのでしょう。こうした発言が繰り返されることで、「あほらしい、やってられん」というギスギスした雰囲気が生まれないか。そんなことが心配になったからです。

 糖尿病は「自己責任」?麻生氏発言にずっとモヤモヤ:朝日デジタル 

本文より引用

 

糖尿病が全くない人から見れば

健康に気をつけていないから、

糖尿病になるんだろ、って思うかもしれません。

そうそう。生活習慣が悪いんだから、

本人が全部悪いんだ、って。

 

この記事の中でも(引用してない部分で)

生活習慣病は冷たい言葉だ、という内容がありますけど

私は、ほかの名前に変えたほうがいいのではないかと思ってます。

 

同様に引用しますが

 糖尿病を悪化させるのは、長時間労働しながら、安い外食に頼る人が目立つといいます。「目の前のことに精いっぱい、ギリギリの暮らしで健康のことなど考えられない人が多いんです。貧困病という側面がある」

糖尿病は「自己責任」?麻生氏発言にずっとモヤモヤ:朝日デジタル 

本文より引用

 

贅沢病と言いますけど

贅沢ばかりが原因ではない、ということもあります。

 

確かに、

暴飲暴食をすることは

体に負担がかかるし、糖尿病になる人も多くなります。

けれど、どんなに暴飲暴食をしても

糖尿病にならない人もいるのも事実。

普通の人が、普通に生活をしていても、

糖尿病にならない人と、なる人がいます。

 

これには、まずはストレスが関係しています。

ストレスの感じ方は人それぞれによって、違いますよね。

ストレスが多い人は血糖値が上がりやすい。

言い方を変えれば、気遣いができる人は

より多くのことからストレスを受けやすい・・・

そして、血糖値が上がりやすい。糖尿病にもなりやすいのです。

研究している方の話では

ストレスが多い女性は、ストレスが少ない女性より

糖尿病になるリスクが2倍らしいです。

5人に1人が強いストレスを感じている

 強いストレスを感じている人は、糖尿病を発症する確率が45%高くなることが、ドイツのミュンヘン ヘルムホルツ センターの調査で明らかになった。

 研究は、29~66歳のドイツ在住の労働者5,337人が参加して行われた。調査開始時には参加者の全員が2型糖尿病を発症していなかったが、平均13年間の追跡期間中に約300人が新たに糖尿病と診断された。

 職場で過大な仕事を要求されて強いプレッシャーを感じている人では、そうでない人に比べ、2型糖尿病を発症するリスクが45%上昇することが明らかになった。

 肥満・年齢・性別などの要因の影響を取り除いて解析した後でも、仕事のストレスと糖尿病とは関連があることが示された。肥満のない人でも、ストレスが多いと糖尿病の発症率は上昇していた。

 「研究に参加した労働者のうち、5人に1人が高いレベルのストレスを感じていました。仕事の要求は高いのに、仕事内容について自己決定して処理することが許されないような仕事に就いていました」と、研究を主導したカールハインツ ラドウィッグ教授は言う。

ストレスが血糖値を上げるホルモンを増やす

 女性を対象としたカナダの労働・医療研究所の研究でも同様の結果が示されている。研究チームは、糖尿病を発症していない35~60歳の女性7,443人を対象に平均9年間追跡して調査した。

 その結果、仕事のストレスが多い女性は、そうでない女性に比べ、2型糖尿病を発症するリスクが2倍に上昇するという結果になった。

 ストレスが加わると、それに反応してさまざまなホルモンが分泌される。血糖値を下げるホルモンはインスリンだけだが、それ以外には血糖値を上昇させる作用のあるホルモンが多い。

 ストレスを感じると交感神経が活発になり、血糖を上昇させるグルカゴンやアドレナリン、甲状腺ホルモンなどが働き、血糖値が上昇しやすくなる。過剰なストレスにより分泌量が増えるコルチゾールも、血糖値を上昇させる。

糖尿病ネットワーク

仕事のストレスが糖尿病リスクを45%上昇させる ストレス対処が必要

より引用

www.dm-net.co.jp

 

なので、一言で

生活習慣病ということは、どうなんでしょう。

 

それに、

遺伝も影響しています。

膵臓自体がインシュリンを出す量は

人それぞれです。

生まれつき多い人、少ない人がいます。

そして、肥満遺伝子なんていうのもあり、

遺伝的要因は2型糖尿病でも相当大きいです。

ヒトゲノムの研究結果では遺伝子の解明が進んで

2型糖尿病になりやすい遺伝子も見つかったそうです。

研究チームは、日本人の2型糖尿病に関連する約50万個の一塩基多型(SNP)の遺伝子型をもとに、専用の遺伝子型の予測ソフトと解析ソフトを用いて、対象となるSNPを約220万個に増やし調査した。

 その結果、日本人の2型糖尿病に関連する新たな遺伝子領域「ANK1」を発見した。このANK1領域にある特定の遺伝子型を1つもつ人では、もたない人に比べて2型糖尿病発症のリスクが約1.2倍、2つもつ人では1.4倍に上昇することも分かった。

 糖尿病ネットワーク

2型糖尿病発症にかかわる遺伝子領域を発見より引用

 

www.dm-net.co.jp

 

2型糖尿病の人を見つけて

自業自得だというのは、

私は間違いだと思います。

本当に暴飲暴食をしている人が、

全体の2型糖尿病患者の中に

いくらかいたとしても、

それを一括りにして

生活習慣病として呼ぶのはどうなのだろうと思います。

ストレス病であるし、

貧困病であるし

遺伝性疾患でもあるし

仕事を頑張りすぎた病でもあるんです。

それに、気遣いができる病でもあるし、

心配性による合併症かもしれないです。

 

だから・・・、

あなたが悪いのよ。って

私は、言うべきではないと思います。

生活習慣が悪かったとしても

生活習慣病ではないと思います。

生活習慣が悪いからといっても

糖尿病にならない人は、なりません。

 

それこそ、2型糖尿病のことを自業自得といって

一括りに生活習慣病と呼ぶ人の方にこそ

疑問を感じます。

 

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