担当医は私です。私に聞いて下さい。指示は私が出します。

昨日は、

発熱した患者さんが

救急外来を受診したらしく、

インフルエンザ疑いで入院になりました。

その人が透析患者だったために

病棟透析の話が透析室から

私の所に来ました。

腎臓内科の医長の先生に指示を聞いて

透析をしてほしいと

言われたので

医長の先生から

指示を頂きました。

「体重は立てないだろうから

測らなくていいです。

中心静脈は張ってないみたいなので

除水はしなくていいです。リンス分だけ引いて下さい」

というような内容です。

さて、はじめようかと

患者さんの部屋へ行きました。

そしたら、

シャント血管にサーフロ針が刺さってました。

しかも、人工血管。

Ｕ字型で親指側から

小指側に血液が流れている人工血管でしたが、

ちょうどＵのカーブの真ん中に

サーフロ針が刺さっていました。

そこに、点滴で生理食塩水がつながってました。

ちょっと、固定が難しかったようで

針の下にガーゼが敷いてあり

全体をフィルムと固定テープで

しっかりと止めてありました。

このままだと、

透析が始められないや・・・と思い、

看護師さんに確認したところ、

病棟でルートを別からとるので

抜いていいですよ、とのこと。

人工血管にルートをとるなんて

はじめてみました。

けれど、確かに人工血管を入れてるだけあって

もともと、血管は細い人みたいです。

シャント側の手と逆の手には

ルートをとろうとして

失敗した痕跡がありました。

とりあえず、抜かないと・・・

シャント肢から針を抜いて、止血しました。

細い針ですけど

抜くと、とても痛がりました。

「ごめんなさい、痛いですよね」と声をかけますが、

痛いことをするのが、仕事なんで。

いくら点滴用の細い針でも

ちょっと、止まりにくいようで

止血も10分ぐらいした後

透析を始めました。

しばらく透析をしていると

ＰＨＳに着信がありました。

私：「はい、ＭＥ〇〇です」

医師：「あの、〇〇（医師名）ですけど、私に指示を聞いてもらっていいですか。

　　　　透析で水を引くかどうかも、体重を測って決めたかったので。」

私：「〇〇（医長）先生に指示を頂きましたけど。

　　透析室から〇〇（医長）先生に指示を確認するようにって、言われました。」

医師：「私が主治医なんです。私が主治医なんだから

　　　　他の先生に聞かないで下さい。私に聞いて下さい」

私：「それは・・・あの、その、・・・まあ、えと、すいませんでした。」

私はそんなに、気が強くないので謝ってしまいます。

普通に、医師が言ってることの方が正しいんですよね。きっと。

だけど透析室に、後で聞いてみたら

その日、その主治医の先生はその時間は

出かける予定になっていて休みだったそうです。

だから、他の医師が対応することになっていたんです。

そうすると、

それでも、・・・私にはどうにもできなかったですね。

不可抗力です。

ちょっと、主治医の先生に

威圧された感じがしました。

パワハラ？違うか・・・。

たぶん、本人も知っていてわざとやっています。

なぜなら、

こういうことは

これが初めてではないです。

他の先生が対応することになっていて

他の先生が対応すると

なんで、自分じゃないんだ・・・みたいな。

透析室の人は、知ってますけどね、そういうことをしてるの。

でも、言ってくる時と、言ってこない時があります。

難しいものです。