お前のレポートは文句ばっかりだ。
前の職場で、透析室にいた頃のお話です。
病棟の看護師が大変だからという理由で、
透析室の準夜勤のスタッフが救急外来の担当を
ほんの2時間ポッキリでしたが、担当することになりました。
そのための事前学習なんでしょうか。
外来の師長が
物品等の配置場所のことを説明してくれました。
そこに、人工呼吸器があったんです。
結構、古いものでした。
私は「挿管して、
この人工呼吸器を付けるときに、どのモードを使いますか?」
と質問しました。
そしたら、CMVという強制換気のモードを選ぶと
答えて下さりました。
「ということは、鎮静をしっかりやるんですね。
自発呼吸が出ないようにするんですね。」と言ったら、
師長は「自分の呼吸があっても、平気よ。誰も気にしてないわよ。
そのまま病棟へ上がっちゃいます」と返って来た。
ここの病院は、患者のことを考えずに
苦しんでてもほうっておく病院なんだな、
とか勝手に思っていましたが、
黙っていました。
あんまり自分の評価は高くないので
下手なことを言ってもめんどくさいだけだと思いました。
救急外来の対応なんて
出来るか不安だったというのも、あります。
その事前学習の後、
折角だから学んだことをまとめてくるように
と言われたので、物品の場所を理解することができた、
という差し障りのないコメントを書いたあと・・・。
人工呼吸器についても、書きたくなって書いてしまった。
自分の呼吸があるような人に、その呼吸に合わせることなく
一定間隔で空気を送るようなことは、
患者にとって、とてつもなく苦痛だということ・・・。
本来ならば、強制換気を行う場合、
苦痛が少ないように
鎮静をかけたほうがいいこと。
いわゆる自分の呼吸と機械の呼吸がファイティング(戦っている)している
ということがどういうことか、
ということを書いて
提出した。
そしたら、
上司は
「お前のレポートは文句ばっかりだ。
せっかく教えてもらったのに、失礼だと思わないのか」
と言われた。
でも、私は師長の言ってることが、
間違ってると思ったので、
ファイティングについて書きました。
学校でそう習ったので、そのように書きました。
私、素直なので。
だったら、当たり障りのない事を書いておけば
上司は怒らなかったのかな。
私のレポートは
他の人の3倍も、4倍もボリュームがあって
参考文献もつけて
なかなか良い出来だったのになあ。
人工呼吸器は得意じゃないけれど、
ちょっと、
書きたくなってしまった。
なんで、そういうことしたくなってしまうんだろう。
やっぱ、腹黒いんだよ。
あとは、ちょっと目立ちたがりやなのかな。
なんか、嫌なやつですね。
こうして見ると、私は。