いいか、病院の言うことなんか聞いてたら殺されちまうぞ。
今日、透析患者さんから
貴重な体験の話を聞いた。
その人は、ほかの病院で透析していて
私の勤務している病院に転院してきた人だった。
その人が
透析導入になった時、
隣で透析していたのは
その施設の腎友会の会長さんだったそうだ。
その人が
最初に言った言葉。
それが
「いいか、病院の言うことなんか聞いてたら、殺されちまうぞ」
だった。
その言葉に
続いたのは
こんな言葉だったそうだ。
「病院の奴らはな、食うな食うなって言うぞ。
だけど、そんな言うことは聞くなよ。肉や魚をきちんと食べるんだ。
言う事を聞いてたらな。栄養失調だ。すぐ動けなくなるぞ」
その時、腎友会の会長の言葉に
この患者さんは
たくさん食べたほうがいいという
自分にとっても都合がいい、考えを受け入れて、
タンパク質を中心に
食事をとったそうだ。
その頃の、この患者さんは
まだ働いていたそうです。
透析をしながらも
働けていたのだそうだ。
この人が
透析をしながらも
働けていたのは
この会長さんの言葉のおかげだと
私はそう思いました。
本人も、そう思っているとのことでした。
たくさん食べろ、と言うだけなら
良くないかもしれないですが
タンパク質を含むものだったり、
炭水化物だったり、
筋肉を作るために必要なものを
きちんと摂るように
説明していたそうなので
大したものだな、と思いました。
カリウムのことも
きっと説明してくれたに違いない。
実際は
どこまでなのだかわかりませんけども。
それでも、
患者さんに
ここまで言わせる
病院のスタッフは
どうなのだろう、と思います。
私は
リンが高ければ
タンパク質を
抑えてくださいと、普通に言っている栄養士さんを
何人も見かけてきました。
きっと、会長さんにも
同じものが見えたのですかね。
リンが高ければ
確かに良くないのだけど
薬で抑えていただいて
せっかくとれてる
タンパクを
抑えないで欲しい。
食べ過ぎだと
一言で言わないで欲しい。
でも、・・・まあ難しいところですよね。
透析患者のほとんどが
栄養失調の現在。
本当に医療の方が正しいのか、
わからなくなることがあります。