私が来た頃のペースメーカ埋込み後の対応は・・・
私が来た時は
ペースメーカの埋込みなんて
この病院やってませんでした。
そこに、
循環器の先生が
新しく入ってきて
ペースメーカの埋込みをするようになりました。
もともとも
やってたみたいですよ。
ですけど、
その先生はほかの病院に行ってしまったから
私が入った時は循環器の先生っていなかったんです。
そのもともとの先生は
会ったことなかったので
顔も何も知らないんです。
だいぶ・・・、
ヒドイ腕だったらしいです。
噂ですよ、ウワサ。
普通の心臓カテーテルを1件やるのに
止血がうまくできなくて
8時間以上押さえてたとか・・・。
伝説みたいな話ですよね。
ペースメーカチェックで
その先生が埋め込んだ患者さんは
レントゲンで見ると
リードの収納がいい加減だったり
設定がイマイチだったり
本人に会わなくても、
噂にたがわない腕を見せつけられることも
今でも、多々あります。
心臓カテーテルと
ペースメーカは話違うかもしれないですけど。
その私が入職した時にいらした先生は、
現在では、来年からほかの病院に行く先生ですけど・・・
私にとっては
はじめての心臓カテーテルを行なう循環器ドクター。
私の全てでした。
ペースメーカの埋込みを行うようになって
外来でも
その先生が埋め込んだペースメーカを入れた患者さんが
ペースメーカチェックに
いらっしゃるようになりました。
私は
なるべく患者さんとは話をするようにしてます。
はっきり言って
ペースメーカなんて入ってて怖いでしょうし
わからないこともたくさんあるでしょうから。
私もその頃は
ようやくペースメーカチェックが
一人でできるようになった頃でした。
それまでは
その先生が入れたペースメーカの患者さんは
いらっしゃいませんでした。
はじめて、その患者さんと話をしたときに言われた言葉は・・・
「ペースメーカチェックはどれくらいの間隔で行えばいいんですか?」
この言葉だったので、私はびっくりしました。
退院指導とかしてないのかなって思ってしまいました。
「私、何も説明されずに退院してしまいました。
先生は私に、上手く出来た、しか言わなかったので。
ありがとうございます、しか言えなくて・・・
もう、不安で不安で。この会社の冊子なんですけど
字が小さいし、読みにくいし、わかりにくいし。」
私は本当に説明がないんだなと納得しました。
だれも、ペースメーカの指導をやっていない。
看護師さんも
先生も・・・
業者さんも。
その患者さんが埋め込んだのとは別の会社だったら
大きい字で
わかりやすかったのですが、
先生が入れた会社の冊子は
お世辞にも
患者さんが読もうと思うようなもんじゃなかったです。
今は5社、会社があるのですけど
その会社だけ見づらいです。
ラのつく会社ですけども。
ほかの会社のパンフレットを渡して、
その場で退院指導でやることを
説明させていただきました。
私はそのことを
室長に報告しました。
それからですね、臨床工学技士が
ペースメーカの説明を退院指導のときに行うことになったのは。
看護師さんでは
学校で習わないし、とっつきにくいのです。
割とマニアックですしね。
その先生は、
面倒くさいし、やりたくないし
詳しくないし、わからないから、
やってくれないかと、
とってもストレートに
おっしゃってくれました。
埋め込んだあとは
あまり関心ないのですね。
でも、臨床工学技士の仕事として
とても勉強になりました。