酸素が血液に溶けて、血球が要らなくなる・・・これなーんだ。
知ってますか?
結構マイナーですよね。
臨床工学技士は
呼吸器を扱ったり
ペースメーカを扱ったり
人工透析を行ったり
人工心肺を回したり
医療機器をメンテナンスしたり
しますけども・・・
最後に医療業務を挙げるとしたら
これですね。
高気圧酸素療法です。
適応は
救急的なものと非救急的なものに分かれます。
救急的適応疾患11種類
・ガス壊疽
・急性脳浮腫
・急性脊髄障害
・急性動脈血行障害
・重症減圧症
・重症空気塞栓症
・腸閉塞
・重症熱傷および重症凍傷
・網膜動脈閉塞症
・急性心筋梗塞
非救急的適応疾患10種類
・遷延性一酸化炭素中毒
・難治性潰瘍をともなう慢性血行障害
・皮膚移植後の虚血皮弁
・突然性難聴
・慢性難治性骨髄炎
・放射線潰瘍
・重症頭部外傷または開頭術もしくは脊椎・脊髄手術後の運動麻痺および知覚麻痺
・難治性脊髄神経疾患
・スモンその他の薬物性神経障害
・・・とめんどくさい感じに並んでます。
ですけど、見てください。
なんか、すごいものに効果がありますよね。
急性心筋梗塞だったり、
重症空気塞栓症ですよ。
普通に死んじゃいます。
これを可能にしてるのが
気圧が高い状態なんです。
気圧が低いと
高山病みたいな状態になります。
空気が薄くて
薄くて苦しい・・・
酸欠~みたいな感じです。
高圧はその逆
体中に酸素が行き渡ります。
気体が液体に溶けやすくなるという奇跡を起こして。
気圧が高いと
気体は液体に溶けやすいんですよ。
炭酸飲料だって
気圧をたくさんかけて
作りますでしょ?
身体中に酸素が行き渡るから
美容にもとっても
いいらしいですよ。
まあ、これは治療なんですけどね。
腸閉塞にも
効果があるなんて
すごいですよね。
でも、
高気圧酸素療法って
ホッカイロとかそういうものを
間違って持ち込んだりすると
ものすごい爆発が起こって
たくさんの死者が出ます。
だから、安全管理がとても大切で
持ち物検査が厳重です。
一人用が第一種。多人数用が第二種って呼ばれてます。
大きい病院にしかないですけどね。
私のところにもないです。
血球が要らなくなる、奇跡の高気圧酸素状態・・・
なんか、嘘みたいでしょ?