俺の言葉は、教授の言葉だと思え。
これは、虚言癖のある上司の言葉です。
この前、書きましたけど イケメン詐欺師との比較のところで書いた「俺は医師よりもえらい」と言った人と同一人物です。
私がこの病院に入って、同期のSさんと一緒に臨床工学室を挨拶に訪れた時には、
この上司がいて・・・・「室長はいないから、帰ってください」と
言われたのは今でも、印象に残っています。
この当時、私たち(私とSさん)がこの部署に入ったとき、先輩の臨床工学技士が二人いました。
1人は虚言癖のある上司、そして、室長です。室長は最年少で(私たちより若い)・・・
24時間オンコールをやって、この臨床工学室の業務を一人でこなしていました。
室長はロボットコンクールとかで有名な、なんだか頭のいい学校を出ていて、
なんでもやっていたので、
最初のイメージは頭がいい人くらいしかなかったんです。
しかし、途中から変わった人だなって思いました。
ころころ考え方が変わるんです。周りに流されやすい。
感情がデリケートって言うんでしょうかね。
趣味や嗜好もどんどん変わる。
ピアノをやったり
ダイエットを突然始めて、フラフラになったり、
プロテインを飲んで筋肉を鍛え始めたり
変わった人です。
ニートをやっていた時期もあったり、紆余曲折があったみたいです。
救急外来やまわりの部署との軋轢みたいなものも、ありました。
理不尽な扱いに耐えられなかった、と言った方が早いのでしょうか。
この病院で、色々な理不尽な目にあってきた人、そういう人です。
24時間待機でも、
待機料が出ず、
臨床工学技士なのに準看護学校に行かされ、
給料は基本給15万を切り、
・・・みたいな扱いだったそうです。
昔は6人くらい臨床工学技士がいたのに・・・みんなやめて、一人になったから室長になりました。
室長だけど、この臨床工学室のスタッフには誰一人として役職がなありませんでした。
昔は人工心肺をできる人がいましたが、室長が最後の一人になったとき、
人工心肺をできる人はいなくなりました。
とある有名な教授がこの病院に来て下さる(といっても週に1日)という話があり・・・
さきほどの虚言癖のある上司が、
この病院に自分たちが来るより
1年前に入職したのでした。
しばらくは、入職しても室長に会うことはありませんでした。
なぜかというと、有給やら公休がたまりにたまりすぎて、それらの消化の為に、
週に1回来るか来ないかみたいな、
初めのうちはそんな勤務だったからです。
だから、虚言癖のある上司が、私たちの指導に当たりました。
虚言癖があるので、
私たちはすごい人だなって思っていましたが、
ほとんどの業務は室長がおこなっていたため、
この上司は、なにか病棟やらでちょっとした依頼があると、すぐに業者を呼んで対応させていました。
一日に何人も何人も業者がくることは珍しくありませんでした・・・。
オペ室出身の看護師で臨床工学技士になったという経歴の虚言癖のある上司でしたが・・・・(今でも上司です)
オペ室の業務の説明内容は嘘ばっかりでした・・・。
麻酔器の点検だけやればいいと言われ、麻酔器の点検のみやっていましたが、
本当はその部屋にある医療機器すべてでした。
その結果。オペ室のスタッフからは
臨床工学技士なんて要らないと言われるような
そんな自体にまでなりました。
それらの業務の本当の内容は、室長が出てきたときに教えてくれました。
この虚言癖のある上司は臨床工学室に人工心肺にかかわる業者を呼んで、私たちの前で話をするのですが
その時に聴いた言葉・・・・それが「俺の言葉は、教授の言葉だと思え」
その言葉・・・・名言なのかもしれませんが
アニメの子悪党みたいな、そんな感じのセリフ。
私の中で忘れられない言葉です。
臨床工学技士の人は変わった人が多い。
この病院に入って最初に感じたことでした。