ダブルライセンス ペースメーカも人工透析も医療は黒く輝

色々あったことを、書きまとめる・・・とりとめのないブログです。 医療従事者には役に立つ・・・ことはないかもしれません・・・。 立つかもしれません。 看護専門学校→看護師→透析病院→臨床工学技士専門学校→臨床工学技士→元の透析病院(看護師として)→今の病院(臨床工学技士 として。)

朝、出勤して病棟を廻っていたら、血液のついた血液回路が・・・

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朝出勤したら

既に透析室には他のスタッフが

出勤していたから、病棟へ輸液ポンプと

呼吸器のチェックに行ってみた。

 

けれども

病棟を回っていた途中で

血だらけの人工呼吸器が

廊下のちょっと広い場所に回収して欲しそうに置いてあった。

 

血だらけといっても

本体じゃない。

呼吸器回路の挿管チューブ接続側から

加湿器のところまで。

呼気側のチューブに

血液が全体的に付着している感じ。

http://www.lungventilator.com/LungVentilator2008/CLV90/CLV90_Patient_circuit.jpg

AIVISION CLV90より引用。

 

回路内だけで、

その他には付いていない。

 

だけど、

この人工呼吸器をみて

誰か、亡くなったのだとは思った。

 

人工呼吸器を付ける=重症

だと思ったので

HCUに聞いてみたら

そのような患者は

HCUでは見当たらなかった。

 

病棟の看護師さんに聞いたら

救急で運ばれた方で

挿管したけれど

亡くなったということが聞けた。

 

生命に危険のある方が

救急搬送されて

骨の弱いような方は

心臓マッサージで

肋骨が折れてしまうことがある。

 

命を救うために

多少はしょうがないのだとは思うけど

それで、トドメを刺してしまうのは

なんか違うかな、と思う。

それと同じで

この血だらけの人工呼吸器回路は

 

気管内挿管を行う際に

挿管チューブが

気管を傷つけてしまい

血が出てしまったものだ。

 

呼吸状態が悪くて

挿管するにしても

出血が止まらなくて

余計に呼吸状態が悪化して

トドメを刺してしまうのは

医療ミスなんじゃないかと思う。

 

最近は

挿管されて

出血しているような人は

見かけなかったけれど

久しぶりに見た。

 

一時期、

血だらけになった呼吸器回路を

高頻度で見た時期が

 あったのだけれど

あれは、救急搬送数が多かった数年前の話か。

いったい誰が

そんなことを

繰り返していたのだろう。

急変患者では

裂けやすくなっているのかもしれないけれど

気管内を傷つけてしまうような挿管って

一度も見たことはない。

 

この人は、もともとの状態が悪くて

それが原因って訳ではなかったみたいだけれども

 

仮に

命を繋げられたとしても

気管内に傷がある場合

そっから先は助かりにくい・・・。

 

自分は挿管なんてしないから

実際に人の気管にチューブを入れる感覚は

イマイチわからないし

実は

気管内を傷つけてしまうことは

実際には

想像以上に多いのかもしれないけれど・・・

なんとか、

気管内を傷つけないような

そんな技術を身につけてほしいな、という

無責任な言葉で

終わってしまうこの文章。

 

 

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